職場の方へ

Q&A

  • 最近元気がなく、あまり眠れず、体調が悪そうな部下がいます。上司としての対応について教えてください。

    職場には従業員の健康管理を最優先とする「安全配慮義務」があります。そのため、従業員に休養をとらせ、必要に応じて医療機関を受診するなど、健康回復に向けた取り組むを行うことが重要です。

  • 部下から「最近、うつで通院を始めた。」と打ち明けられました。上司として何に注意をすれば良いでしょうか。

    大きく2点あります。1点目は社内の人事担当者と情報を共有し、社内の産業医の指示を仰ぐことです。また2点目は、病状に応じて、業務負担を調整し、治療と就労の両立にむけて支援することです。

  • 仕事に対して消極的で、仕事が一行に進まない部下に、注意したり、指導したら、ハラスメントではないか、との指摘がありました。どのように対処したら良いでしょうか?

    業務の遅延や渋滞、度重なるエラーや見落とし等が、認められた場合は、本人の心身の健康状態について専門医の判断を仰ぐ必要があります。健康管理と労務管理の両面から解決を探っていきます。

  • 職場のメンタルヘルス対策は、事業所規模によって異なると認識して良いでしょうか?

    確かに事業所規模や事業内容、環境等によって、ストレスの内容も異なるし、ストレス対策の重点課題も違ってきますので、事業所の特徴を踏まえた対策を実行していくことが重要です。

  • メンタルヘルス不調の労働者について、その背景要因を見極めていく際に留意する点を教えてください。

    過重な業務負担、強度のパワーハラスメント、等の仕事上の要因が大きなウエイトを占めている場合は、労働災害の可能性があります。労働基準監督署に対応方法を照会することをお勧めします。

  • メンタルヘルス不調で主治医から要休業の診断書が提出された場合は、どのように対応すれば良いでしょうか?

    就業規則の休業措置を踏まえ、当該社員には休業に専念していただくことが大事です。

  • 休職中の従業員が主治医の復職可能の診断書を提出し、職場復帰を申し出てきたら、どのように対応すれば良いでしょうか?

    まず最初に本人の回復状況を確認し、落ち着いて冷静に会話ができるようであれば、復職に向けた準備に入ります。準備のポイントは、通勤や勤務にあたり十分に心身が安定しているか、就労意欲は十分か、休業に至った経緯を冷静に振り返れるか、等を確認していきます。

  • 病気休業後、安定就労を実現する上で、主治医や産業医からどのようなアドバイスをお願いしたら良いでしょうか?

    主治医からは、今後の治療の見込みや職場で配慮すべきことについて、産業医からは、職場の労務管理と健康管理の具体的な内容について、それぞれアドバイスをお願いしてください。

  • 管理職が心得ておきべき法令や諸規則等について知りたいときの方法について教えてください。

    産業保健推進センター(地域のさんぽセンター)に照会する、社会保険労務士に問い合わせる等、を通じて、しっかりと取り組んでみてください。

  • 職場内のコンプライアンスやガマナンスの重要性が指摘されていますが、メンタルヘルス対策においては、どのような点に留意すれば良いでしょうか?

    メンタルヘルス対策に重要なポイントは、社内の情報共有や保秘管理等、状況に即した対応をもって、信頼関係の構築です。そのような基盤に支えられたコンプライアンス、ガバナンスの達成を目指してください。